福島県猪苗代町の60代女性が19日、警察官などを名乗る男らに暗号資産や現金をだまし取られたと猪苗代署に届け出た。女性は計2100万円分をだまし取られており、同署は「なりすまし詐欺」事件とみて調べている。
同署によると、8月15日、女性の携帯電話に着信があり、自動音声が流れた後に電話口に出た男から「携帯から大量に迷惑メールが送信されている。緊急通報で警察につなぐ」と言われた。
その後、長野県警や執行官を名乗る人物からLINE(ライン)のビデオ通話で「マネーロンダリングの容疑者になっている。犯罪に使われたお金か調べるため、紙幣番号を確認する必要がある」と要求された。
話を信じた女性は今月9日までの間、計2100万円分の暗号資産や現金を複数回にわたり送金したという。女性の家族が不審に思い、同署に相談して被害が判明した。