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カード不正譲渡、福島市消防本部職員に罰金20万円 2枚が犯罪に使用

2025/10/03 07:05

 福島市は2日、市消防本部に勤務する30代の男性消防吏員(職員)が報酬目的で自身名義のキャッシュカード5枚を第三者に郵送したとして、犯罪収益移転防止法違反の罪で略式起訴され、罰金20万円の略式命令を受けたと発表した。キャッシュカード5枚のうち、2枚が犯罪に使用されていたという。

 市の聞き取りに対し職員は事実を認めている一方、「犯罪に関わるとは思っていなかった。反省している」と話しているという。

 市によると、職員は昨年1月下旬ごろ、交流サイト(SNS)上の広告を見て、LINE(ライン)のメッセージ機能から氏名不詳の相手に連絡。「銀行口座を開設してキャッシュカードを送付すれば、報酬として1枚につき30万円を振り込む」との約束でキャッシュカード5枚を郵送した。報酬を旅行費用に充てようとしたが、振り込まれなかったという。

 職員に1月、他県の警察から任意で事情を聴きたいとの連絡があり、職員が所属先に報告して発覚した。

 市は2日、職員を停職2カ月の懲戒処分にした。市は指針に基づき、氏名を公表していない。木幡浩市長は「法令順守に率先して取り組むべき市職員としてあるまじき行為。信頼を大きく損ない、深くおわび申し上げる」とコメントした。

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