【サッカーＪ３第３０節】福島ユナイテッドＦＣは５日、ホームのとうほう・みんなのスタジアムで松本に１―０で勝利した。通算成績は１１勝８分け１１敗で、順位は２０チーム中１０位。福島は１２日、カンセキスタジアムとちぎ（宇都宮市）で行われる次戦で栃木ＳＣと対戦する。午後２時開始予定。
【評】福島が３試合ぶりに勝ち点３をもぎ取った。序盤から堅い守備を展開し、無失点に抑えた。後半１２分、ＭＦ由井を起点にＭＦ狩野が混戦からつないだボールをＭＦ城定が左足で押し込み先制。終盤は相手に攻め込まれるなど苦しい展開が続いたが、１点を守り抜いた。
９戦ぶり城定弾、連敗止めた
２連敗で迎えたホーム戦。福島は後半１２分、パスワークからの絶好機をＭＦ城定幹大がものにし、Ｊ２昇格へ望みをつないだ。自身にとって９試合ぶりとなるゴールを大事な局面で決めきった城定は「いい守備から『左足で打て』という感じてボールを転がしてくれた。流し込めて良かった」と振り返った。
相手のボールを奪ったＭＦ由井航太のパスを起点にＭＦ狩野海晟が混戦を抜け出し、城定につないで得た決勝点。昇格に向け、「もう負けは許されない」という選手たちの強い覚悟が込められていた。この日、久々のリーグ戦での先発となった由井は試合の後、「『勝てなきゃ自分終わりだ』と、選手人生を懸けるくらいの気持ちで臨んだ」と明かした。
「何とか踏みとどまらないと昇格が厳しくなるという局面で、最後まで体を張ってくれた。勝利への執念や昇格への思いを、ピッチで表現できた」と寺田周平監督。前節で４失点した反省から守備固めも強く意識し、６試合ぶりに無失点に抑えた。リーグ戦は残り８試合。指揮官は「全て勝つつもりでいかなければならない」と力を込めた。
この記事をSNSで伝える：
