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観戦環境の改善に向け、意見を共有する参加者

障害者の観戦環境考える サッカークラブで国内初、いわきFCが相談窓口設置

2025/10/21 10:35

 サッカーJ2のいわきFCは、障害があるサポーターらの相談窓口「DLT(Disability Liaison Team=ディスアビリティ・リエゾン・チーム)」を設置した。障害があるサポーターらから観戦環境に関する要望を聞き、改善につなげる。19日にいわき市のいわき自転車文化発信・交流拠点「ノレル?」でワークショップを開き、サポーターとスタッフが意見を共有した。

 いわきFCを運営するいわきスポーツクラブ(SC)によると、DLTの設置は国内のサッカークラブで初の取り組み。いわきFCのホームページにある問い合わせフォームから、意見を伝えることができる。

 ワークショップは初めての開催で、約25人が参加。「ハワイアンズスタジアムいわきの現状を考える」というテーマには「車いす席の介助者の人数を増やしてほしい」「駐車場とスタジアムの動線にスロープがほしい」などの意見が出た。「新しいスタジアムにはどんな機能や場所が欲しい?」のテーマでも話し合った。

 先天性の障害がある娘を育てるいわき市の参加者(50)は「障害がある人もない人も、みんなで楽しめる環境が整っていけばうれしい」と話した。

 同SCの大倉智社長は「まずは皆さんからの声を聞く作業が必要。誰にでも優しいスタジアムづくりを目指す」と話した。