津波浸水想定区域図を公表 福島県、沿岸10市町対象に見直し

津波浸水想定区域図の全体図
福島県は20日、東日本大震災の津波を受け、本県沿岸部の10市町全域を対象に見直しを進めていた津波浸水想定区域図を公表した。
発生の可能性がある最大級の津波を想定しており、最大水位は22.4メートル、県全体の浸水域は震災時の津波の約1.3倍に当たる1万4千ヘクタールとなった。 各市町は今後、浸水想定を基にハザードマップを作成し、地域住民らに避難計画を周知する。
最大級の津波は千年に1度程度とされる東日本大震災の断層モデルと、房総沖を波源とする茨城県のモデルを想定。
最悪の事態に備えるため、満潮時の海面潮位や地盤沈下も考慮し、被害が大きくなる方の津波高や浸水域などを整理した。
津波浸水想定区域図は県河川計画課のホームページ(https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/41045a/tsunami‐shinsuisoutei.html)に掲載されている。
◆津波浸水想定区域図
- 浮体式洋上風力を計画 東京ガスと信夫山電力、27年運転目指す
- 処理水40万トン放出必要 廃炉施設整備へ試算、30年ごろまでに
- 処理水海洋放出「賛成」増加 広報前比2.3ポイント増の46%
- 福島県の3.11追悼復興祈念式、4年ぶりに県外から参列へ
- 福島第1原発1号機、格納容器の堆積物採取 ロボの内部調査再開
- 追加賠償、東電が基準公表 過酷避難、ふるさと変容...計280万円
- 自主避難区域を増額 東電追加賠償基準、要介護者や障害者も
- 浪江避難指示解除3月末までに 復興拠点、除染など踏まえ町判断
- 処理水放出、対話と信頼 「廃炉の現場」英国ルポ
- 双葉町主催の3.11追悼式、今年から実施せず 遺族高齢化など考慮