東海道新幹線が大雨などの災害で運転見合わせとなった事態を想定し、JR東海は28日未明、実際の車両で新横浜駅から東京駅へ折り返し運転する訓練をした。全線が一時ストップした昨年の台風10号などのケースを踏まえ、安全確保や早期復旧の手順も確認した。
訓練は、新横浜駅に入ってくる下り列車を反対側の上り線ホームに止めて折り返すとのシナリオで実施。落雷による停電で指令所から設備の遠隔操作ができない状況を想定し、駅係員がホームから約100メートル離れた線路の切り替えポイントまで歩いて、手動で切り替え作業をした。
乗客の避難誘導や、不審者が車内で暴れた際の対応訓練も実施した。