電車や駅で多発する痴漢被害をなくすため、警視庁新宿署は4日、JR新宿駅付近の広場で、鉄道事業者や学生ボランティア団体などと協力し、啓発イベントを開いた。警視庁管内で昨年、東京都迷惑防止条例違反で摘発した痴漢事件は725件で、約7割が電車や駅で発生していた。
約100人が参加。学生団体「シャイニングスターズ」を代表し、新宿調理師専門学校の新堀美緒さんは「卑劣な痴漢犯罪と闘っていく」と宣言した。拒絶する音声が流れるといった撃退機能がある警視庁の防犯アプリ「デジポリス」を紹介するチラシを通行人に配った。
佐藤雅一署長は「摘発されたのは氷山の一角」として、デジポリスの使用を訴えた。