沖縄県の米軍嘉手納基地に隣接する嘉手納弾薬庫地区にある不発弾保管庫で9日午前11時ごろ、陸上自衛隊第101不発弾処理隊が、保管していた不発弾の状態を確認中に一部が破裂した。隊員4人がやけどなどのけがをしたが、命に別条はない。周辺の被害は確認されていない。陸自が詳しい状況を調べている。
県によると、米軍施設の嘉手納弾薬庫地区に県が保管庫を設置し、県との申し合わせに基づき陸自が不発弾を管理している。さらなる爆発や延焼の恐れはない。現場は読谷村役場の北東約3キロ。
陸自によると、民間委託処分の準備作業として、不発弾のさびや泥を除去していた。第101不発弾処理隊は太平洋戦争の沖縄戦で投下された不発弾の処理を担い、作業中の事故で負傷者を出したのは初めてという。
玉城デニー知事は記者団に「まずはなぜ事故が起きたのかについて情報収集したい。住民の不安を解消する取り組みを急がなければならない」と語った。