米議決権行使助言会社のインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)は10日、今月25日に開かれるフジ・メディア・ホールディングス(HD)の定時株主総会でフジHD側の取締役選任案に賛成することを推奨した。対立する米投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」の提案には反対を促した。株主の投票に一定の影響が出る可能性がある。
フジHDは清水賢治専務が社長に昇格し、社外取締役に前ファミリーマート社長の沢田貴司氏らを充てる11人の人事案を発表していた。ISSは「清水氏の選任に反対すれば経営が混乱する」などとして、取締役候補全員への賛成を推奨した。