欧州各地で記録的熱波　相次ぎ警報、学校閉鎖も

　【パリ共同】フランスやスペインなど欧州各地が記録的熱波に見舞われている。異常高温警報が相次いで発令され、山火事のほか死者も報告された。学校が閉鎖されるなど日常生活にも大きな影響が出ている。欧州メディアが伝えた。

　フランスでは１日、約１９００の学校が熱波の影響で閉鎖された。首都パリの気温が異例の４０度近くまで上昇。４０度を超える地点もフランス各地で出た。パリなどでは最高レベルの警報が発令され、観光名所エッフェル塔の最上部は熱波による高温のため１日から２日にかけ閉鎖が決まった。

　スペインの気象庁によると、同国の今年６月の平均気温は２３・６度で、これまで６月の平均気温として観測史上最高だった２０１７年を０・８度上回った。北東部バルセロナでは２８日、道路清掃員が死亡。熱波が原因の疑いがあるとして当局が調べている。

　イタリアでも３０日、北部ボローニャ近郊で建設作業員が死亡、熱波が原因とみられている。中部トスカーナ州では体調を壊す人が相次ぎ、入院患者が２０％増加した。