【ワシントン共同】イスラエルのネタニヤフ首相は10日公開の米メディアのインタビューで、パレスチナ自治区ガザの停戦案について「数日以内の合意を望む」と語った。一方イスラエルメディアは、同国が示した軍のガザ撤収計画にイスラム組織ハマスが不満を示していると報じた。双方の立場には依然溝があり、数日以内の合意実現は不透明。停戦に向けたぎりぎりの駆け引きが続いているもようだ。
報道によると、イスラエルが新たに示した計画は、軍の駐留をガザ全域の約3分の1まで減らす内容。ハマスはイスラエルが広い緩衝地帯を維持しようとしており「受け入れられない」との認識を示したとしている。譲歩を求める狙いがある。
停戦交渉でイスラエル軍のガザ撤収は主要な争点の一つ。交渉を仲介する米国、カタールの高官から譲歩を求められ、イスラエルはこれまでよりも、さらに広範囲から軍が撤収する計画を提示し、合意の可能性が高まったとされていた。
7日から訪米していたイスラエルのネタニヤフ首相は10日、帰国のため米国を出発した。