電動車いすを使う男子生徒が今春の受験で、私立高と話し合う機会のないまま進学を断念した問題で、池田豊人香川県知事は14日「保護者から昨年秋に相談があったが、県の対応は十分ではなかった。非常に申し訳なく思っている」と陳謝した。
池田氏は記者会見で、再発防止策として、募集要項に直接の話し合いを促す記載をするよう私立高に求めたほか、公立中に対しても障害のある生徒から相談があれば、高校との対話を提案するよう要請したと説明した。
昨年夏、生徒側が中学校長を通じ複数の私立高に受け入れ可否を尋ね、いずれも設備や人的態勢から難しいと回答。生徒は私立への進学を諦め、公立志望に切り替えて合格した。