【北京共同】中国公安当局は23日の記者会見で国内の治安状況を説明し、中国は「世界で殺人事件の発生率が最低で、世界が認める最も安全な国の一つだ」と主張した。習近平指導部が重視する国家安全による成果を誇示した。ただ中国では無差別殺傷事件など凶悪犯罪が相次いでおり、市民の不安は高まっている。
会見では「第14次5カ年計画」(2021~25年)における刑事事件やインターネット犯罪の摘発状況などが報告された。電話やネットを利用した特殊詐欺事件の摘発件数は173万9千件だったと述べ、「市民の合法的な権益を守った」とアピールした。