政府は29日の閣議で、外務省を改編する政令改正を決定した。国際情勢や外交課題の変化に対応するため、8月1日付で経済安全保障政策と、人工知能(AI)などに関する外交戦略を担う専門部署をそれぞれ新設。海外の邦人保護に関わる体制も強化する。大規模な組織改編となる。
経済安保政策関連では、総合外交政策局の担当室を経済局に移し「経済安全保障課」を創設する。AIやデジタルに関する課題を扱う「経済外交戦略課」も経済局に新設する。日本と欧州の経済関係の重要性が高まっているとして、欧州局に課長級ポスト「欧州経済戦略官」を置く。