2023年に東京都大田区のアパートで動画配信者の原唯之さん=当時(46)=を殺害し、スーツケースに入れて多摩川に遺棄したとして、殺人罪などに問われた元交際相手西高舞被告(33)は16日、横浜地裁の裁判員裁判初公判で起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、被告は原さんの粗暴な発言に不満を募らせるなどしていたと指摘。事件に使用したダンベルをインターネットで注文しており計画性が高く強固な殺意に基づく犯行だと述べた。弁護側は、原さんから配信で誹謗中傷を繰り返し受けていたなどと訴えた。
起訴状によると、23年12月15日から16日にかけ、舞被告の母親らが住んでいたアパート一室で、睡眠薬入りのコーヒー飲料を飲んで眠っていた原さんを殺害。遺体をスーツケースに入れて運び、多摩川に遺棄したとしている。
舞被告のほか、母親の美保被告(52)や兄の昌吾被告(35)ら計4人が起訴され、父親の昌浩被告(54)と、舞被告と交際していた岩城周平被告(41)には有罪判決が言い渡されている。