佐賀県警の科学捜査研究所(科捜研)元職員によるDNA型鑑定の不正を巡り、福田英之県警本部長が17日、県議会本会議に出席し、さらなる実態の解明や再発防止に向けた第三者委員会の設置に関し「必要があるとは考えていない」との認識を示した。「警察への信頼を大きく損なう事案。深くおわび申し上げる」と陳謝した。
佐賀県公安委員会の岸川美和子委員長も「第三者委員会の設置について、必要はないと考えている」と答弁した。
県警によると、元職員は実際には行っていない鑑定を実施したように装う報告や、検定結果に関する書類の日付改ざんなどをしていた。不正は2017年6月からの7年超で130件に上った。