文化庁は26日、2024年度の国語に関する世論調査の結果を公表した。SNSの影響に関して初めて調べ、9割近くがSNS普及で文字や言葉の使い方に影響があると答えた。具体的な内容は、多くが「略語や新語が増える」「短い言葉が増える」を挙げ、情報の正確性には懸念があるとした。
SNSは高齢者の利用が比較的少ないため世代間で言葉遣いの違いが広がるとの指摘や、他人への中傷につながりやすいとの意見も出ており、今後のコミュニケーションに課題が浮かんだ。
調査結果によると、SNS普及で言葉などに影響があるかどうかの質問では「大きな影響がある」が37・8%、「多少影響がある」が51・5%で計89・3%に上った。
影響があるとした人のうち、内容を複数回答で尋ねると、文字や語句で「略語が増える」が80・1%、「言葉の新しい使い方や新語が増える」が76・9%だった。言葉の使用法に関しては「短い言葉でのやりとりが増える」が73・1%で、「十分に吟味されず使われる言葉が増える」「世代間の違いが大きくなる」も60%台に達した。