香川県の坂出市教育委員会は29日、2022年の落雷で焼損し、修理の作業を終えた同市の国宝神谷神社本殿を報道関係者に公開した。焼損した屋根部分は、1219年の建立当時から使われてきた木材を残しつつ、約8割を入れ替えた。
22年9月27日に被災し、23年から工事を進めていた。屋根には新たに避雷針を設置した。宮司中尾格さん(65)は「何事もなかったかのように修復していただき、感慨深い」と喜んだ。
本殿は正面に4本の柱が並び、屋根が手前に長く延びた「三間社流れ造り」と呼ばれる建築様式で、年代が分かる同様式の神社では現存最古だとされている。