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ノーベル生理学医学賞に坂口氏 「制御性T細胞」を発見

2025/10/06 19:15

 【ストックホルム共同】スウェーデンのカロリンスカ研究所は6日、2025年のノーベル生理学・医学賞を、体内の過剰な免疫反応を抑えるリンパ球の一種「制御性T細胞」を発見した坂口志文大阪大栄誉教授(74)ら3氏に授与すると発表した。坂口氏の発見は、アレルギーや自己免疫疾患などの治療や、がん免疫療法の研究に発展している。

 昨年平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)に続き日本の受賞は2年連続で、30人・団体となった。生理学・医学賞は18年の本庶佑京都大特別教授(83)以来7年ぶり、6人目となる。

 坂口氏は、体を病気から守る免疫システムのうち、侵入した病原体などの異物を攻撃するT細胞を研究。正常なT細胞の中に、過剰な攻撃を抑える役割を担うものがあることを発見した。

 1995年、他のT細胞と見分ける目印となる分子「CD25」を特定し発表。その存在を立証すると、2000年に制御性T細胞と命名した。

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