ビザ拒否、政府判断に理解　イスラエル問題で体操会長

　国際体操連盟（ＦＩＧ）の渡辺守成会長は１０日、東京都内で取材に応じ、体操の世界選手権（１９日開幕・ジャカルタ）を開催するインドネシアがイスラエル選手のビザ発給を拒否した決定に「最優先すべきは参加選手、観客の安全という結論に至った政府の判断であれば、ＦＩＧとして、不満が仮にあったとしても受け入れざるを得ない」との見解を示した。

　インドネシアは人口の９割近くをイスラム教徒が占め、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ攻撃を非難してきた。渡辺氏は「働きかけはずっと続けている。イスラエル政府からもお願いはしているだろうけど（状況に変化はなく）今のままという感じ」と説明した。