石原宏高原子力防災担当相は7日の閣議後記者会見で、四国電力伊方原発(愛媛県)の事故を想定した国の原子力総合防災訓練を、28~30日に実施すると発表した。自然災害と原発事故が重なる複合災害時の対応を確認する。石原氏は「原子力防災体制の充実強化につなげる」と述べた。
伊方原発は佐田岬半島に立地。訓練は半島で孤立地域が発生したとのシナリオで、自衛隊や海上保安庁と連携し、ヘリコプターや船で住民の避難経路を確保する手順などを検証する。訓練には国、自治体、四国電が参加する。
伊方原発は1、2号機が廃炉となり、3号機は2016年に再稼働している。国の訓練は15年以来となる。
