日銀の小枝淳子審議委員は20日、新潟市で講演し、利上げで「金利の正常化を進めることが、将来に意図せざるゆがみをもたらさないためにも必要だ」と述べた。物価上昇率を考慮した現在の実質金利が極めて低いことを理由に挙げた。コメ価格の高騰については、消費にマイナスの影響を与える恐れがあると警戒感を示した。
小枝氏は、政策金利が0・5%程度と低水準にあることから、利上げしても緩和的な金融環境は維持されるとして「消費や投資は刺激され続ける可能性は高い」と強調した。
コメ価格については「経済に対しては消費の影響を考慮すると下振れリスクになり得る」と指摘した。
