【ベレン共同】ブラジル北部ベレンで開催中の国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)の会場で20日、火災が発生した。地元メディアによると、通報から約30分後に鎮火し、負傷者はいない。会期末を21日に控え、各国の代表団は成果文書の草案を巡る詰めの交渉の中断を余儀なくされた。会期に影響を与える可能性もある。
会場内のパビリオンが立ち並ぶエリアが火元とみられ、石原宏高環境相ら日本の代表団をはじめ会議の参加者は一斉に避難した。地元テレビ局が放送した火災発生時の映像や写真によると、火柱が天井まで上り、会場内には煙が充満した。
警備員が「火事だ、火事だ」と叫び、多数の人が出口に向かい騒然となった。ベレン在住の大学生でボランティアに来ていたサマラ・マルティンスさん(20)は「皆が走り出したので一緒に走った。途中で誰かが火事だと叫んだのが聞こえた」と語った。
