【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は28日、はしかの現状をまとめた報告書を発表し、中東や欧州、東南アジアなどで近年感染者が増加していると懸念を示した。2024年の死者数は推計約9万5千人で、ワクチン接種の広がりにより00年比で約9割減少したとしている。
はしかは感染力が極めて強く、死者の大半は5歳未満の子ども。WHOのテドロス事務局長は「全ての子どもに接種が行き届けば、大流行を防ぎ命を守ることができる」と強調、ワクチン接種の重要性を呼びかけた。
報告書によると、24年の感染者は推計1100万人で、新型コロナウイルス禍前の19年よりも約80万人多かった。
