厚生労働省は3日、2026年度の診療報酬改定に合わせ、食材の高騰で入院時の食事代を1食当たり40円引き上げる方針を中央社会保険医療協議会(中医協、厚労相の諮問機関)の総会で示した。食事代は現在690円で引き上げると730円になる。40円のうち患者負担分と公的医療保険給付分の内訳は、別の会議で決定する。
中医協総会では「患者の負担増だけでなく、保険給付分の検討も必要だ」との意見があった。
食事代は25年4月から1食当たり690円。このうち患者が原則510円を負担し、残る180円を保険給付で賄う。長引く物価上昇の影響で患者負担分を24年6月に30円、25年4月に20円引き上げた。
