「岸田國士戯曲賞」「読売演劇大賞優秀演出家賞」などを受賞した演劇作家の藤田貴大(39)が主宰する劇団「マームとジプシー」が、5月8日~11日に東京・LUMINE0で新作『Curtain Call』を上演することを発表した。
【写真】今は亡き篠山紀信さんが撮影した藤田貴大
本作は、マームとジプシーを率いる藤田が「演劇」という営みそのものをテーマに据えた、これまでに挑んだことのない新たな試みの最新作。ある俳優が劇場に到着して開演時間を迎えるまでの数時間を、藤田独自の視点でリアリティーを持って描いていく。俳優はウォーミングアップを行い、衣装やヘアメイクを整え、舞台監督、照明、音響などのスタッフが準備を進める中、それぞれにたわいのない会話が交わされ、やがて開演に向けて全員が集中していく。作中での開演がおとずれると同時にこの上演は終わりを迎える。出演は青柳いづみ、石井亮介、渋谷采郁、成田亜佑美、長谷川七虹。
藤田はこれまでに、過去の自身の記憶、時代や土地にまつわる文献を元にした史実、さまざまな作家の言葉、寓話などあらゆるテーマを扱っており、多種多様な作品が持つモチーフを自身の中で咀嚼し、それらをフィクションとして演劇作品へ昇華させてきた。今回はそのフィクションというフィルターを外し、「演劇」という、ありのままの自身の「営み」を舞台上で直接見せることに挑戦する。本作では、藤田の過去のどの作品とも異なる形で観客との新しい対話を試み、演劇が持つ可能性の拡張を目指している。
藤田は、1985年生まれ、北海道伊達市出身。2007年に劇団「マームとジプシー」を旗揚げし、以降すべての作品で作・演出を担当。作品を象徴するシーンを幾度も繰り返す“リフレイン”の手法で注目を集め、12年、26歳で「第56回岸田國士戯曲賞」を受賞。多様な分野の作家やアーティストとの共作や演劇経験を問わず幅広い年代との創作に積極的に取り組む。13年には初の海外公演を実現し、その後もレパートリー作品の上演やワークショップ、国際共同制作を通じて国外での活動を継続。23年からは美術作品にも力を入れる。そのほか、エッセイ、小説、共作漫画の執筆など、活動の幅を広げている。
■公演概要
『Curtain Call』
日程・開演時間:5月8日(木)後7:00、9日(金)後7:00、10日(土)後2:00/後6:00、11日(日)後2:00
会場:東京・LUMINE0
出演:青柳いづみ、石井亮介、渋谷采郁、成田亜佑美、長谷川七虹
「岸田國士戯曲賞」受賞劇作家・藤田貴大、最新作のテーマは「演劇」 主宰劇団「マームとジプシー」公演決定
2025/02/12 07:00
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