俳優の関口アナンが、7月10日から27日まで東京・新国立劇場で開催される舞台『消えていくなら朝』に主人公役で出演。『ORICON NEWS』にコメントを寄せた。
【画像】舞台『消えていくなら朝』キービジュアル
同作は、家族が織り成す様々な風景から、現在の社会の姿を照らし出し、未来を見つめるシリーズ「光景─ここから先へと─」の第3弾。蓬莱竜太氏が2018年に同劇場に書き下ろした作品で、宮田慶子前芸術監督の演出により初演。第6回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞を受賞した。
今回の出演者は全員オーディションで決定。2090人の応募者から6人が決定した。
物語は、家族と距離を置いていた劇作家の羽田定男が恋人を連れて帰省し、18年ぶりに全員が顔を揃えた家族の前で、次回の新作で家族のことを書いてみようと思うと切り出すところから始まる。表面的な会話から、だんだんと長年抱えてきた不満や本音が飛び出していく、ヒリヒリとした会話の酬。「家族」だからこそ、遠慮がなく、胸を抉るような言葉が飛び出していく。
主人公の羽田定男役を演じる関口は「ジェットコースターのような2時間をお客様と一緒に体験できることが楽しみでなりません」と気合十分。「『家』という閉ざされた空間で物語が進んでいくので、覗き見るような感覚で楽しんでいただけると」と呼びかけた。
■関口アナン、コメント
今作はもちろんフィクションとして描かれていますが、ベースには蓬莱さんの「家族」という存在があります。
そして僕が演じる定男という役は、まさに蓬莱さんご自身としか思えなくて。
芝居を作っていく中で、意識しすぎないようにはしているんですが、やっぱり頭のどこかにはあるのか、共演者の方から「だんだん似てきた」と言われるようになってきました。
先日もあるシーンの稽古中に、僕の姿勢が良すぎたらしくて、蓬莱さんから「ちょっと姿勢が良すぎる。作家でそんなに背筋が伸びてる人はいないよ。いつも考えごとをしてるからしたばっかり見てる」と言われまして(笑)。
元々少し猫背気味なんですが、最近はますます猫背に磨きがかかってきています。
共演の皆さんは、全員が同じオーディションを経てこのカンパニーに集まったので、最初から一体感があって、チームとしてとても居心地の良い現場です。
特に大先輩である大谷さんと大沼さんのお二人が、いい意味でとてもゆるやかで、休憩時間中はピクニックのような雰囲気です。
とにかくエネルギーが必要な芝居っていうのもあってみんなおにぎりやサンドイッチを食べながら、わいわい過ごしています。
休憩中は穏やかなのですが、この作品はそれぞれの登場人物が口論をする場面があって、家族でそれを話しているという意味ではとてもスリリングでホラーな内容です。
それをシームレスに繋いでいるのは蓬莱さんの戯曲の素晴らしいところだなと思います。
特に大谷さんと大沼さんが激しい口論を交わす場面があって、どこからこんなエネルギーが出てくるのかと驚かされます。
いつか稽古の合間にその秘訣を聞いてみたいですね。
ラストシーンの演出が個人的にとても好きで、まだ自分の中では「これだ!」という正解は見つかっていないのですが、劇場にお客様が入って、初日のカーテンコールを終えたときに、自分がどんな気持ちになっているのか──それを想像すると、今から本番がとても楽しみです。
とにかく、ジェットコースターのような2時間をお客様と一緒に体験できることが楽しみでなりません。
今回の舞台美術はとても具体的で、「家」という閉ざされた空間で物語が進んでいくので、覗き見るような感覚で楽しんでいただけると。
ぜひ、劇場で羽田家の一夜を目撃していただければと思います。
関口アナン「覗き見るような感覚で楽しんで」、舞台『消えていくなら朝』で表現する“家族”のかたち【コメント全文】
2025/06/23 17:58
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