仲良く散歩をしている3匹のワンちゃん。そのうち1匹のロコちゃんは、生まれつき目がない盲犬。そんなロコちゃんを自然に真ん中に誘導して、2匹で挟んで助けながら散歩をする姿を収めた動画が、270.8万回再生を超える反響を呼び、「優しい世界」「泣けてきます」「ちゃんとわかってるんですね」「絆と愛だ、ほっこり」などとコメントが寄せられた。散歩や普段の様子、3匹の関係性について、飼い主さんに聞いた。
【写真】2匹のわんこがロコちゃんの両脇にピッタリくっつき散歩を誘導…愛と絆の“優しい世界”に泣ける!
◆スノーとアロハは、ロコが盲犬だという認識も…「ペースや歩幅を合わせて歩いている」
――Instagramでは、「義務でなく自然に労わることを、ちゃんとわかっているの、素敵です」「動物の本能は素晴らしいですね」「忖度なく助けてて泣けてきます。見習いたいですね」「なんて優しい子たち」などと話題になりました。盲犬のロコちゃんと散歩をする際のスノーちゃんとアロハちゃんの様子を教えてください。
「スノーとアロハは、ロコが見えていない、もしくは歩くのが苦手な子だと認識しているようで、段差があるところではロコが端っこにならないように、スノーかアロハが端っこを歩きます。また、ロコのペースに合わせて、歩幅も合わせて歩いています」
――「目がないロコは、しっかりお耳を使って聞いています」とのことですが、障害があるからこそ、ほかのことでカバーしようという意識が強くあるのでしょうか?
「ロコは見えない分、ほかの感覚は敏感だと感じます。スノーとアロハが聞こえない音にもロコだけ反応していることがとても多いです。外で犬の声がするとどこから聞こえているのかわからないため、家に入ってくるかもしれないと怖がることもあります。また、空間を認識しているため、家では壁にぶつからないですし、階段の数も覚えているようです」
――スノーちゃんとアロハちゃんが、目が見えないロコちゃんと初めて対面した際の様子は?
「ロコは見えないので、ほかの子と全く違う動きをしていました。まずスノーとアロハと初対面したとき、ロコは認識するために体当たりをして存在を確認していました。スノーとアロハはいつも体当たりをされるため、怖がって逃げ回っていました。スノーとアロハのしっぽをおもちゃだと思って本気で噛むので、最初は仲良くなれそうになかったです。アロハは1週間下痢が続きました」
◆「1匹でも行き場のない子を救いたい」生まれつき障害がある3匹の保護犬を迎え入れたワケ
――どのようにしてロコちゃんを受け入れていったのでしょうか?
「次第に『家族になるんだ!』とスノーとアロハが認識してくれ、『それならちゃんとルールを教えるぞ!』と、ロコに甘噛みを教えたり、体当たりしたら怒って教えたりしていました。ロコは怒られるとちゃんと反省するため、徐々に上下関係ができ、お互い受け入れていきました」
――3匹とも保護犬とのことですが、どのようにして迎え入れたのでしょうか?
「私は幼少期からずっと動物がいる家で育ちました。その中で、ペットショップで売れない子たちのその先が気になり、繁殖犬がいることや、ペットではなく商品として扱われている動物の存在を知りました。そして、『次に迎えるなら絶対に保護犬から迎えよう!』と強く決めていました。『1匹でも行き場のない子を救いたい』との想いから3匹迎えることができました」
――迎え入れる前後の様子について、それぞれ教えてください。
「スノーは生まれつき心疾患があり、ペットショップから返された子です。アロハは脚が壊死していて3本脚で歩いていました。ロコは生まれつき目がありません。生まれつき障害がある子はなかなか里親が見つからないのですが、あえてそういう子から引き取りました。みんな心身に傷を負っている子で、大きな音には震えて怯えていました。心を閉ざして鳴くこともなかったのですが、徐々に自分らしく生きられるようになりました」
――3匹それぞれの性格は?
「長女のスノーは穏やかでいつも笑顔で、やさしく弟想いのしっかり者です。おっとりしていますが、走るのが大好きです。アロハは甘えん坊ですが、お兄ちゃんとしていつもロコを気にかけて、毎日一緒に遊んでいます。お風呂が大好きです。ロコは天真爛漫。見えていないけれど、みんなと同じことがしたくて何でも挑戦する勇気ある男の子です。1人遊びや泳ぐことも大好きです」
◆大事なのは、愛情を伝え信頼関係を築くこと「3匹が寄り添って過ごしている姿を見て幸せを感じる」
――3匹はどのように互いの関係を育んできたのですか?
「初めはスノー1匹で、7歳の息子が遊び相手でした。その後、アロハが来たのですが、心を閉ざしていたため、すぐには2匹で遊ばず、少しずつ仲良くなりました。スノーは自分のものをアロハに使われても怒らず、縄張り争いもなく、アロハをやさしく迎えてあげていました。そんなやさしいスノーが大好きになり、アロハはどんどん笑顔が増えていきました」
――ロコちゃんは?
「ロコが来てからは、スノーは甘噛みなどを教え、アロハは一緒に遊んであげています。3匹で昼寝をしたり、ご飯を食べたりして、いつも一緒に過ごしています」
――動物と生活する中で、大切にしていることや幸せを感じる瞬間を教えてください。
「動物も子どもも一番大事なことは、愛情を伝えることと信頼関係を築くことだと思っています。動物にも個性があるので、その子らしく伸び伸びと過ごせることを大切にしています。幸せを感じる瞬間は、朝起きて3匹が側にいて『今日も元気だ!』と感じるときや、3匹が寄り添って過ごしている姿を見たときです」
生まれつき目がない盲犬に2匹のわんこが寄り添う…助け合う散歩姿に70万回再生「優しい世界」「忖度なく助けてて泣ける」
2025/07/02 07:40
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