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マーゴット・ロビー主演&製作、不朽の名作『嵐が丘』新たに映画化 2026年公開へ

2025/09/04 17:01

  • 映画
映画『嵐が丘』2026年公開(C)2025 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 2023年最大のヒット作『バービー』を手掛けたマーゴット・ロビーが、再び主演とプロデューサーを務める新作映画『嵐が丘』(原題:Wuthering Heights)が、2026年に劇場公開されることが決定した(配給:ワーナー・ブラザース映画)。観る者を挑発する特報とティザービジュアルが全世界で一斉解禁された。

【動画】映画『嵐が丘』特報

 原作はエミリー・ブロンテ生涯唯一の作品となった世紀のベストセラー小説「嵐が丘(Wuthering Heights)」(1847年刊行)。世界で最も知られた作品の一つとして、今日に至るまで多くの国で翻訳出版されてきた。

 映画作品としては、1939年公開作の監督ウィリアム・ワイラー、主演ローレンス・オリビエではアカデミー賞8部門にノミネート、1992年公開作の監督ピーター・コズミンスキー、ジュリエット・ビノシュ&レイフ・ファインズ共演も知られており、日本では監督・吉田喜重、出演・松田優作で1988年に公開されるなど、過去何度も映像化され、世界中のクリエーターに影響を与え続けている不朽の名作だ。

 「君は僕のすべてだ」――物語の舞台はイギリス北部ヨークシャー。荒涼とした嵐が丘にある屋敷アーンショウ家の美しい令嬢キャサリン(マーゴット・ロビー)と、屋敷に引き取られた孤児ヒースクリフ(ジェイコブ・エロルディ)の身分の違うふたりは、互いを求め激しくひかれ愛し合う。だが永遠を誓った愛は、やがてすべてを破壊する狂気の復讐へと変貌をとげ、多くの悲劇を巻き起こすことになっていく…。

 解禁された特報では、運命の出会いから燃え上がるふたりの愛を、極彩色に彩られた映像美と、世界的ポップアイコン・チャーリーXCXの艶やかな音楽で描き出す。息をのむ視線の絡み合いや鼓動の高まり──画面全体を支配するのは、抑えきれないふたりの情熱だ。

 一方で、ブーケを手にレースを翻す花嫁姿のキャサリン、荒れた大地を駆け抜けるヒースクリフ、嵐に揺れる屋敷やふたりを取り巻く人々の不穏なカットが連続し、激情と狂おしい運命の渦が交錯する。愛と破滅が絡み合う中で、果たしてふたりの結末はどこへ向かうのか。

 今もなお記憶に刻まれる“世紀の愛”を映画化するため、マーゴット・ロビーが監督・脚本を託したのはエメラルド・フェネル。監督デビュー作『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020年)で性被害という重いテーマを、スタイリッシュかつブラックユーモアを交えて描写。同作でイギリス人女性監督として史上初となるアカデミー賞脚本賞を受賞した。軽快なストーリー展開の裏に、人間の醜さや社会の闇をえぐり出す鋭い視点が評価されている。

 幾度となく映像化されてきた『嵐が丘』を、マーゴット・ロビーとフェネル監督がどのように現代に蘇らせるのか。挑戦的な意欲作として注目を集めそうだ。

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