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Audible、戦後80年に寄せて、渡辺謙さんの朗読で井伏鱒二さんの『黒い雨』8月1日より配信開始

2025/08/01 13:11

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Audible, Inc.



世界最大級のオーディオブックおよび音声コンテンツ制作・配信サービスであるAmazonオーディブル(以下、Audible)は、8月1日より、井伏鱒二さん著『黒い雨』を渡辺謙さんの朗読で配信開始します。

『黒い雨』は、原爆投下直後の広島を舞台に、被爆という未曾有の体験が人々の暮らしにどのような影を落としたのかを、静かな筆致で描いた戦後日本文学の大作です。爆心地から離れた地域に降り注いだ放射性物質を含む「黒い雨」を浴びたことで被爆者と見なされた主人公・重松とその姪・矢須子が、病や偏見への不安と向き合いながら日々を生きる姿が、淡々とした語りの中に深く刻まれています。被爆という世紀の体験を、日常の暮らしの中に文学として定着させた記念碑的名作とも評される、戦争文学を代表する一冊です。

2025年は、終戦から80年の節目の年。戦争を直接体験した世代が少なくなっていく中で、原爆がもたらした惨禍をいかに語り継ぎ、未来へと伝えていくかが問われています。Audibleでは、“声で体験をつなぐ”という視点から、本作の朗読に、国内外で活躍する俳優・渡辺謙さんを起用しました。渡辺謙さんは、映画『ゴジラ』や『硫黄島からの手紙』など、反戦・原爆をテーマにした作品に出演してきたほか、新聞への寄稿やSNSを通じて、一貫して反戦・反核への強い想いを発信してこられました。

本作品は、Audibleという音声メディアを通じて、そうした想いを次世代へ伝える、非常に意義深い取り組みとなっています。今回の朗読にあたり広島弁の演技指導も受けられた渡辺さんの高い演技力によって、戦後直後の広島の情景が鮮やかに立ち上がり、語り継ぐ手段としての“朗読”の力を、あらためて感じさせます。 20世紀最大の悲劇を後世に伝える『黒い雨』を、ぜひAudibleでお聴きください。

渡辺謙さん コメント
「小説『黒い雨』の朗読は、俳優としての表現を超え、歴史の記憶と向き合う機会となりました。
声に出すことで、文字を読む以上に情景や感情が立ち上がり、聴く人の心に深く届く力を実感しています。
被爆体験を語り継ぐ声が減るなか、Audibleというプラットフォームを通じて、世代や国境を越えてこの物語が届くことに大きな意義を感じています。本作が、戦争の現実と命の重みを“自分ごと”として捉えるきっかけとなることを願っております」

収録映像:https://youtu.be/VgFJI7mzScg

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