2025年9月18日
ヤマト運輸株式会社
集配車両約4.6万台のドライブレコーダーを刷新、
運転状況を可視化し、安全意識と運転技術の向上を図る
乗務後点呼時に運転状況を映像とレーダーチャートで振り返り、セールスドライバーの気付きと成長を支援
ヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:阿波 誠一、以下:ヤマト運輸)は、2025年10月1日(水)から、全国約4.6万台の集配車両に搭載しているドライブレコーダーを順次リニューアルします。運転中の映像がタブレットなどで随時確認できるようになり、一日の運転状況がレーダーチャートで運転日報に可視化されます。乗務後点呼時に映像とレーダーチャートを用いて振り返ることで、セールスドライバーが自身の運転特性や改善点に気付き、日々の安全運転に生かすことができます。運転データを活用した安全教育をより一層強化し、輸送における安全性の向上に取り組みます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509185423-O2-528y9tmz】 【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509185423-O3-y1d4j9L8】
■ リニューアルの主なポイント
1.映像による運転支援機能の進化
・急アクセルや急ブレーキなどの動作を検知すると、音声で注意喚起し、運転中の映像が自動的にクラウドにアップロードされ、運転日報に記録されます。
・外向きカメラが速度標識や一時停止標識を認識することで、速度超過や一時不停止を検知します。一時停止ができていることを示す「一時停止地点」など、安全な運転ができている動作も運転日報で確認できます。
・内向きカメラがセールスドライバーの顔の動きから眠気疑いを検知します。
・運転中の映像は、指定動作が発生したときの自動アップロードに加え、日時や走行軌跡から位置を指定して、随時タブレットなどで確認することができます。
2.安全意識・運転技術の可視化
・一日の運転状況を「一時停止遵守」「危険運転」「運転集中度」「焦り運転」「エコ運転」の5つのテーマで運転日報にレーダーチャートで表示し、安全意識と運転技術を可視化します。
・運転状況は、過去1カ月の平均値も確認でき、改善状況を比較することができます。
3.運転日報の電子化
・紙での閲覧・保管から、タブレットなどでの閲覧・電子保管に変更します。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509185423-O6-og2t27y1】
<左:運転状況を振り返るレーダーチャート、右:指定動作を記録した運転映像>
■ 期待される効果
<セールスドライバー>
・乗務後点呼時に、運転日報に表示された運転映像とレーダーチャートから、当日の運転を振り返ることで、自身の運転特性や改善点に気付くことができます。
・急アクセルなど指定動作の回数による定量的な指導に加え、運転映像で当日の道路状況やセールスドライバーの挙動を見ながら一人ひとりに合った指導を受けることができ、納得感が深まります。
<管理者>
・これまでもドライブレコーダーのSDカードに保存された映像などを安全教育に活用してきましたが、運転映像が随時タブレットなどで確認できるようになるため、よりタイムリーな安全教育が可能となります。
・運転日報の電子化により保管業務の負担を軽減し、法令を遵守した適切な管理が実現します。
■ これまでの安全への取り組み
ヤマトグループは、グループ企業理念に「人命の尊重と安全の確保」を掲げ、業務上のいかなるときも人命の尊重を最優先し、「安全第一」の理念を徹底しています。安全の取り組みとして、安全指導長による添乗指導、年2回の「交通事故ゼロ運動」の実施、飲酒運転防止のための遵守事項を記したガイドラインの作成など、様々な安全管理・教育を行っています。テクノロジーを活用した輸送の安全も推進しており、2018年からは安全装置搭載車両の導入や、ドライブレコーダー付き車載器の導入による映像を活用した安全教育の強化、2021年からは「スマート点呼」で日常点検・点呼のデジタル化などを進めています。
【参考】
<ヤマトグループの運輸安全について>
URL:https://www.yamato-hd.co.jp/csr/society/safety/transportation.html
<スマート点呼について>
スマートフォンとタブレットなどを活用して、車両の日常点検とドライバーの点呼を実施・管理するシステムです。アルコールチェックは、なりすまし防止のため、スマートフォンのカメラを使用し、画像を点呼記録に反映しています。日常点検・点呼の確認漏れ防止や帳票の作成時間を軽減することで、運行管理者とドライバーが向き合う時間の創出や、紙帳票の削減を通じた環境負荷の軽減に貢献します。