金沢工業大学 メディア情報学部 メディア情報学科 出原立子研究室(専門分野:メディアデザイン)の4年生5名が、10月11日(土)、12日(日)2日間、しいのき迎賓館で、工芸×デジタルアートによる没入型展示「KOGEIデジタルミュージアム」を開催します。
【開催日時】 10月11日(土)10時~17時、10月12日(日)10時~16時
【開催場所】 石川県政記念しいのき迎賓館(石川県金沢市広坂2丁目1-1)ギャラリーA
<展覧会概要>
金沢と能登の工芸作家の作品とデジタル映像とインタラクティブ・アートを融合させ、新たなKOGEIの世界を表現しました。金沢工業大学メディア情報学科出原研究室の学生らが、加賀友禅作家の毎田仁嗣氏、金工作家の古田航也氏、そして珠洲焼作家の中島大河氏とのインタビューや工房取材を行い、工芸作品に込められた世界観や作家の思いを、デジタルアートとして表現しています。伝統工芸とデジタルアートが重なり合い、時を超えて響き合う「KOGEIデジタルアートミュージアム」。工芸作品の魅力を、新たな展示体験を通して感じて下さい。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202510066572-O1-L55RTVg3】
制作:金沢工業大学メディア情報学科 出原研究室
協力:珠洲焼作家 中島大河、金工作家 古田航也、加賀友禅作家 毎田仁嗣・毎田健治、写真家 阿部修一郎
※KOGEIフェスタ!(主催:金沢市、(一社)クラフトビジネス創造機構、金沢創造年推進委員会)の一環として開催されます。
<展示作品紹介>
「共に生きる」
銅や真鍮を打ち響かせ、生命のかたちを呼び起こす金工作家の古田航也氏。本出展作《Protectopus》は、自在置物の技を受け継ぎ、甲冑をまとった姿の蛸。デジタルの息吹を得たその身体は、人の気配に応えて動き出し、「抵抗」と「共生」という人と生き物の物語を映し出します。工芸とテクノロジーの境界に、新たな生命の鼓動を響かせます。作品から伸びるタコの影が呼吸するかのように揺れ、タコに近づくと人の化身である魚が動き出し、タコと魚が同じ空間を分かち合います。インタラクティヴな体験展示を通して自在置物の動きを感じて下さい。
「気取らない優美さ」
珠洲の土に向き合い、その素朴な輝きに魅了された珠洲焼作家の中島大河氏。いっときは途絶えかけた伝統の火がともり、現代の息吹が交わります。彼の手から生まれた壺や皿は、静かに凜とした佇まいを放ちます。掛け軸と枯山水が織りなす床の間のような空間に、デジタルが生み出す光が差し込み、屋内とも屋外ともつかぬ不思議な世界が立ち現れます。
「秋の流れ」
緻密で繊細な手仕事から生まれる加賀友禅。その伝統を継ぎながら現代的な意匠を取り入れた毎田仁嗣氏の訪問着《流光》、そして毎田健治氏による銀杏をモチーフとした作品を展示します。 本展では、これらの友禅をデジタルメディアアートへと昇華し、プロジェクションにより水の滝が流れ落ち、飛沫が銀杏を揺らす幻想的な光景を描き出します。深い森の奥で出会うような神秘と生命力に満ちた没入体験をお楽しみください。
(関連ページ)
KOGEIフェスタ! WEBサイト
https://www.kogei-festa.jp/
金沢工業大学研究室ガイド
メディア情報学部 メディア情報学科 出原立子 研究室
https://kitnet.jp/laboratories/labo0090/index.html