(11)告白します! 楽しい未来にワクワク

 
この山の景色が大好きです。雨の日は雲海から生まれている山に見えます

 こんにちは! エミリーです。背が高くないせいか、筋肉があまりなさそうだからか、昔から、力が必要なことをやろうと思った時にはいつも「大変そう」と言われてきました。会津に住もうとした時も、何度もこう言われました(でも私は楽しんで暮らしていました!)。

 今の私の夢「農業をやりたい」をオープンにしてから、「できるんですか?」「農業するイメージがない、本当に大丈夫?」などとよく聞かれます。心配していただけるのはありがたいことですが...、私は砂糖からできているわけではありませんので、安心してください。

 でも確かに、先日畑の草刈りをした時は、借りた機械が重くて使えませんでした。んん~、どうしよう、と思いましたが、私の仲間に電話したらすぐに来てくれて、軽い機械を貸してくれました。本当に助かりました。

 あれ、なぜ草刈りしたの? と思いましたか?

 告白をさせていただきます! 今までお話してきた農業は、大熊町でやりたいと考えています。農地を探しているのも大熊町。木苺(きいちご)の木を植えたいので、長期間借りられる「農地探し」は時間がかかります。農地が見つかるまでの少しの間、木苺を増やすための畑を大熊町で借りられたので、その畑の草刈りをしたのでした。

 なぜ大熊町? 山の景色が大好きですから。そして、恥ずかしいのですが、私は福島に来るまであまり良いイメージがありませんでした。ですから、私みたいな人が持つ双葉郡のイメージを変えたいのです。

 大熊町から全国へ、パーマカルチャー(エコロジックな農業)で作るおいしい木苺を広めたい。なかなかない畝の形の畑にしたいので、たくさんの方が見に来てくれたらうれしいです。アイデアがいっぱいで、とても楽しい未来が見えています。

 実は、このプランを作り始めたのは去年の6月。フランス語や英語で調べて何とか日本語に翻訳し、パーマカルチャーが伝わりにくそうだったので、今年の1月にもう一つプランを作りました。「収支計画書」や「事業計画書」などを出すことになっても全然分からず、「リスクマネジメントってなんだろうね?」などと思いながら、ネットでいろいろ調べ、先月できました。次はプレゼンテーションです。

 来年には大熊町に移住します。頑張ることが、まだ、た~くさんあると思いますが、「大変」だとは思っていません。夢を叶(かな)えるために進んでいると、ワクワクの気持ちの方が強いですね。

草刈り(左から)草刈り前と草刈り後。長い一日だったので、「お疲れさま!」と感じました

カエル草刈りをした時に、キジやカエル、タヌキも見ました。自然のバランスを取るために、それぞれ必要な生き物なので、見ることができうれしかったです

 ★「砂糖からできているわけではない(Ne pas être en sucre)」は、フランス語の慣用句。「弱くない」という意味です

 エミリー イラストレーター。東京などで語学講師として活動し、2021年2月から県内に移住。趣味は散歩。猫好き。自身のサイト「メリエマリス」で、赤べこのイラストや県内スポットの紹介文とイラストマップなどを公開。オリジナルグッズも多数展開中。