Coucou! エミリーです。
日が延びて、梅雨が近づいて...。間違いない! 紫陽花(あじさい)の季節がもうすぐ始まりますね。横浜に住んでいた頃、フランス人の友達と紫陽花を見に行くときは、鎌倉市は避けられない場所でした。ピンク、青、紫。花の色や、花びらの形、それぞれの紫陽花が違っていました。福島県では、中通りの二本松市や平田村などで楽しめますし、大熊町の坂下ダムも6月のおすすめスポットです。
今年の4月のこのコラムに「梅やツツジなどの引っ越し」を書きましたが、全ての苗木が新しい葉を出しました。紫陽花も若葉がどんどん増えていますが、道より低い場所にあるので、農園の前を通ると枯れた枝しか見えません(笑)。あと3年後に花が楽しめると思います。
苗木の引っ越しは、2月に、もう一つありました。農園の上の方にあった大きな白い藤で、枝がメリメロ(フランス語で『ごちゃごちゃ』の意味です)になっていました。
藤棚に移動させましたが、3月、4月、5月になっても、葉が出ません。「もうダメじゃない?」と言われても、希望を持ち、毎日見守りました。6月に入ったら、とっても小さな、緑っぽい葉が生まれたのが見えてきました。おぉ! ほかの藤より2、3カ月後に生き返りました。さらに、三つの花が咲く準備をしています。
毎日見ていても、自然のレジリエンス(回復する力)には驚かされます。何かあっても、ひどい状態でも、自然は必ず乗り越えます。強い風で折れたバラは、1/3しか根っこにつながってなくても、縦から横になっても、元気で生き続けています。
そうなると、私はどこからどこまで手を入れればいいのだろう、と思うときがあります。今までの形に戻すか、生きているならそのままでいいのか。結局、そのままにしました。風が吹くので、また倒れる可能性がありますし、無理をさせる必要はないし、隣にフェンスがあるのでサポーターとして使えます。ですので、私の手より自然のレジリエンスを信じた方が正解だと思います。
いろいろ考えたところで、農園の向こうにある森から、変な鳴き声が聞こえました。シカ? ちょっと違います。ゆっくり、ゆっくり歩いて、動物を探しても、何も見えませんでした。
鳴き声を録音した動画を仲間に送ったら、「この声はウシガエルですよ」とのこと。フランスにいないカエルなので、びっくりしました。もともと日本の生き物ではなく、昔の食糧難の時期に輸入したそうです。
自然からも、仲間からも勉強することが多くて、次の学びを楽しみにしています。では、また来月!
※写真=もともとあったキウイの木の大がかりな作業が進みました。低いところにあったので、渡るための橋を付けました。反対側に新しい棚を作って枝を伸ばす予定です
※写真=去年の秋に枝をたーーーくさん切ったので、すごく伸びました。パワフルなキウイです