(13)「3年ぶりのフランス」 進んだエコにびっくり

 
丸い車が多いです。そして駐車は前から。なんで?

 こんにちは。エミリーです。皆さん明けましておめでとうございます。今年もこのコラムをよろしくお願いします。

 新年はどんな感じで始まりましたか? 私は、先月のコラムに書いた通り、3年ぶりにフランスの故郷へ行きました。長い飛行機の旅の後にパリに着いて、電車に乗り、両親が住むブルターニュに向かいました。

 3年ぶりのフランスは、驚くことが多すぎでした。

 まずは、ほとんど誰もマスクをしていません。マスクをしている私が、逆に変な目で見られ、まるで別の星から来た人になったように感じました。

 次に、ブルターニュの冬は雨が多いので、日本で乾燥していた私の手が「ふわふわ」になりました。冬は朝も暗いです。午前9時をすぎてからようやく空が起きてきます。夜は曇って月は見えなかったのですが、朝には雲の間に満月が見えました。ちょっと不思議な感じがしました(笑)。

 あと、驚いたのは車です。後部が丸い小さな車が多く、前の車にぴったりくっついて走り、駐車スペースに前から入っていきます。「なんで?」「後ろから入るほうが出る時に楽じゃない?」と思いました。あれあれ? 文句ばかり言うところは、フランス人っぽい部分が戻ってきたみたいです。

 そして一番驚いたのは、エコロジーです。フランスはかなり、地球環境に配慮した取り組みが進んでいました。3年前に来た時は、お菓子や食べ物の包装はほとんどプラスチックでしたが、今回は紙や植物から作られた包みがとても多かったです。

 今月からは、法律でファストフードの店内で再利用可能な食器を使うのが義務になりました。なので、マクドナルドなどへ行くと、捨てるものがないです。ただし、食器を持って帰る泥棒がいるらしいですよ。まぁ、適当なのはフランスっぽいですね。

 このコラムで以前書いたパーマカルチャー(自然と調和した農業)はフランスで流行(はや)っているので、パーマカルチャーについての本も何冊か買いました。私が育てたいと考えている木苺(きいちご)を使った商品もたくさん手に入れました。

 フランスの景色を見ながら今までの情報をまとめていると、大熊町の農地のデザインがどんどん見えてきました。農地を借りるOKをいただけたら、スタートです!

 フランスでチーズをたくさん食べたので、丸くなったかな? ご心配なく。来月の大熊町への引っ越しの準備もあるのでバタバタ時期がそろそろ始まります。

 それでは、また来月!

230119f-diary2.jpgこの棚の商品は全てチーズです。長い、小さい、丸、四角、牛、ヤギ、ニンニク味など、種類がたくさん。一つ選ぶだけで10分以上かかりました(笑)

230119f-diary3.jpgニコニコしている木苺味のビスケットです(左二つ)

230119f-diary4.jpg父と散歩。別の世界の雰囲気を感じて、写真を撮りました。父は「何もない」と言いました。あれ? フランスでも同じこと言うの?

 エミリー イラストレーター。東京などで語学講師として活動し、2021年2月から県内に移住。趣味は散歩。猫好き。自身のサイト「メリエマリス」で、赤べこのイラストや県内スポットの紹介文とイラストマップなどを公開。オリジナルグッズも多数展開中。