(19)「ほほえまし」 あたたかさに囲まれて

 
農園の看板と小屋ができました。白河の友達がつくってくれました。会津の友達が白河へ行き、大熊町まで持ってきてくれました。県全体での冒険でした!

 Bonjour! エミリーです。

 梅雨がまだ終わってないか、夏が来たのか、とにかく蒸し暑くなりました。皆さんは大丈夫ですか? お体にお気をつけください。

 6月末は、以前出演したテレビ番組「ワタシが日本に住む理由」の撮影チームが大熊町に来てくれました。あれあれ? 実は、パート2が8月2日に放送される予定です。「草ぼうぼう」の大好きな農園についてインタビューされたり、田村と会津に行ったりしました。会津では、友達の畑に着いたら急に嵐のような雨が降り、雷が鳴って...。なんだかこの撮影は忘れられません(笑)。

 横浜にいた頃、生徒さんにカフェでフランス語を教えていて、今はオンラインでレッスンを続けています。彼女は去年の秋に放送されたパート1を見てくれた時に「ほほえまし」(※エミリーさんの表記のまま掲載しました)になったと話をしました。私はその時初めてこの言葉を聞きました。そして、なぜか、この言葉がずっと頭に残っていました。

 それから、日常生活がいつも通り続きました。大熊町の畑でコンテナのリフォームをしたり、みんなと笑ったり、誰かに会っていろいろ話したり。畑のご近所さんとワンちゃんに出会えたり、汗をかいた後飲み物をおいしく感じたり、ジャガイモの収穫が始まったり、などなど。

 白河にも行きました。友達に会いに行ったら、いろいろな人を紹介してくれました。ほとんど初めての人ですが、数年間知っている感じがしました。

230720f-diary2.jpg写真=白河の思い出の写真です。あぁ~、本当にすてきな時間を過ごせました。大熊町から2時間かかります。またルンルンで行きます

 これだ! ほほえましです。私の周りの雰囲気は、ほほえましだと思います。あたたかくて、優しくて、面白くて、思いやりのあるの毎日です。

 会津にいた時もこれを感じたので「三泣き」は本当の話だとよく分かりました。浜通りと中通りもまとめたら、涙が止まらなくなります。

 というのは、「福島」はぴったりの名前だと思うからです。皆さんもそう思いませんか?

 大変なことがあっても、自分の思い通りうまくいかなくても、失敗しても、「冷凍しておいた木苺(いちご)を、放射性物質検査を受けるために解凍したらぐちゃぐちゃになり、検査を受けられなかった...。ジャガイモは検査ができて結果はオーケー。まさか今年の初販売はジャガイモか!」などという私の話を、いつも仲間が聞いてくれます。

230720f-diary3.jpg写真=ヒョウタンみたいな小さなジャガイモです。小さなジャガイモだけではないので、ご安心ください! 自然のまま育てているので、皮も食べられます

 ほほえましの雲に囲まれて、秋に木苺の検査ができるように、また何百本もの苗を植える勇気をもらいました。

 それでは、また来月!

 エミリー イラストレーター。東京などで語学講師として活動し、2021年2月から県内に移住。趣味は散歩。猫好き。自身のサイト「メリエマリス」で、赤べこのイラストや県内スポットの紹介文とイラストマップなどを公開。オリジナルグッズも多数展開中。