(23)悩んだときの対処法 心に答えを聞けばいい

 
(上)ビフォー。ここは丸い形に畑を作っていましたが、草が伸びてどんどん見えなくなりました。左にはカシスやブルーベリーを植えていました(下)アフター。伸びた草を刈って畑を丸い形に戻して、ニンニクやアーティチョーク、ラズベリー、ミントなどを植え始めました。来月にはできると思います!

 みなさん、Bonjour! エミリーです。

 まさか! もう11月になってしまいました。よく見えなかった10月は時空に落ちたみたいです。農業を始めたことが影響しているかもしれませんが、今年は1カ月間が「3カ月間」のように感じています。寿命は延びていませんが、1年が3年間のように楽しめるのは、なんかラッキーです!

 「時間が延びる」と感じる理由の一つは、畑の休みがなくなったことです。勝手にイメージしていたのは「春と夏は忙しくて、秋と冬は暇」なのに...、逆です。まぁ、今年の春に始まったばかりで「どんな道に進む」のか分かっていませんでした。夏は暑さが厳しくて、完全に畑の作業をサボっていました(笑)。9月は畑に戻ってきて、ようやく「進む道」が見えてきました。

 春に作っていた畝(うね)などをベースとして使い、そこからブドウの棚などを広げました。春の作業は無駄ではなく、やって良かったと、よく感じました。

 ところで、最初は自分の判断が正しいと思っていたのに、途中で自信がなくなり「どこまでが正しい判断だったの?」と思ったことがありました。

 3月の私は、1.7ヘクタールの農地で、畑作りの出発点となる場所を探しながら、あまり考えずにあちこちいろいろな苗を植えました。植えたところが分かるように、好きな形で木材を置き、草を残しました。

 10月の私は、草を切り、苗を捜しました。たくさん残っていてホっとしましたが、植えておいたサツマイモは畑ネズミに全てやられ、ゼロになりました。春は畑にネズミの穴があり、秋にはそれが結構増えた気がします。理由は、草を残したからだと思います。

 高さ2メートルに伸びた草が、ネズミの捕食者を邪魔したのかもしれません。草を刈らなかった判断は間違っていたの? 手で草刈りしながら、このことについてよく考えました。黒か白ではなく、私の判断で良かったポイントを見ました。1年目の苗はまだ小さいので、私は草を伸ばしておくことが必要だと思ったのです。

 初めてのこと、新しいこと、人生の中に何百回かは悩みが必ず出てきます。自分がやっていることなのだから、自分の判断でよかったのではないでしょうか。自信がない時は、判断を変えるのも悪いことではないと思います。自分のことは誰よりも分かっているので、悩む時は心に答えを聞けばいいんです。

 という、畑の観念でした。それでは、また来月!

友達とバーベキュー会津での赤べこグッズ納品の後、友達とバーベキューを楽しみました。別の日には会津の友達6人が大熊町に来てくれました

 エミリー イラストレーター。東京などで語学講師として活動し、2021年2月から県内に移住。趣味は散歩。猫好き。自身のサイト「メリエマリス」で、赤べこのイラストや県内スポットの紹介文とイラストマップなどを公開。オリジナルグッズも多数展開中。