【刺し身のおいしい食べ方】好みの薬味で脱定番

 
手前から時計回りにマグロ、タイの刺し身、カツオのたたき、マグロの海鮮丼、アボカドを添えたサーモンのマリネ風サラダ

 暑い日は、さっぱりした、手間のかからない料理が食べたい。では刺し身―という人は多そう。そこで刺し身の「薬味」「おいしい食べ方」を募集すると、バラエティーに富んだ投稿が読者・リスナーから届いた。

 過半数を占めたのが「基本的に、わさびじょうゆ」。定番である。ただ、その言葉の後に皆さん「ですが...」と続ける。

 マヨラーも

 以下「ですが」の続き。「大葉を巻いて」(ちるさん)/「山芋をすり、白だしを入れ、刺し身と一緒に」(うにこさん)/「アジだけは『なめろう』に。みそやしょうゆ、ネギ、ショウガを入れて、たたいて食べると、ご飯のお供に、酒のあてにも最高」(ふくじろうさん)/「カツオだけは、ニンニクとショウガのミックスで」(ゆずももさん)

 楽しんでますねぇ。薬味を足したり変えたり、二手間以上かけたり。なお、ゆずももさんは「しょうゆにマヨネーズのミックスで食べるときも」。ほかに「カツオとかマグロは、ニンニクとマヨネーズ、しょうゆを混ぜたソースに付けて」(Dさん)と、マヨラーは意外と多い。

 ワサビへのこだわりも目立つ。「(しょうゆに溶かず)刺し身一切れに少なくとも綿棒の先ぐらいは付けます」(かこうさん)。ワサビ派と相いれないのが塩派。「カツオの刺し身に岩塩を軽くふり、冷えた辛口の地酒と」(ポー太郎さん)

 マリネや丼で

 これは、もう別の料理でしょ―というのも。「アジの刺し身に針ショウガや刻んだ青ジソを混ぜ、青じそドレッシングをかけ、和風サラダ風にして」(トモチカさん)/「ネギやタマネギのスライス、アボカドを入れ、マリネ風や塩で食べるのが好き。カツオやサーモン、イナダで食べたい」(Hさん)と「サラダ・マリネ風」は一大勢力。絶好町三丁目さんのお薦めは「オリーブオイルに、ニンニクとタカノツメを漬け込んで作ったオイルと、しょうゆで。特にカツオが合う」とカルパッチョ風。三春のみーちゃんさんは「韓国風のたれで。しょうゆ、トウバンジャン、ごま油、白ごまを混ぜ、刺し身にかけ、ご飯と一緒に」。

 ご飯が欠かせない人もいる。「海鮮丼にすることが多い。ご飯とサラダを敷いて盛ると、魚が少なめでも文字通り『盛る』ことができ、家計も助かります」(こけ子さん)。漬け丼推しも多数だった。

 最後に生活の知恵を紹介する。「刺し身が残ったら、バットにみそとみりんを合わせ薄く延ばし、上にキッチンペーパーを敷き、刺し身を並べ、さらにキッチンペーパーを敷き、上から同じみそ・みりん。ラップで包み冷蔵庫で一晩寝かせたら、翌朝ご飯がめちゃくちゃ進んじゃいます」(マロンさん)/「カツオの刺し身の残った3切れと、しょうがじょうゆを汁わんに入れ、熱湯を注ぎ、5分待ちます。中がレアになりおいしいですよ」(Sさん)。お試しください。(鈴木博幸)