【県民の唐揚げ愛】ご飯進む危険なうまさ

 
みそから屋(伊達市)の店内。ケース上段に並ぶのが「みそから」。下段は「ミニみそから」など

 このコーナーで以前、総菜を特集したとき、唐揚げに関する投稿が多数寄せられた。ふくしまFMの番組でも、食べ物に関するテーマになると決まって唐揚げの話題が届くとか。ならば、今年最後の「ココほれ」は、みんなが大好きな唐揚げで締めくくりたい。

 浅漬けの素で

 まずは好きな食べ方から。「唐揚げにめんたいマヨを付けると、最高に背徳感があります。玉ねぎドレッシングにしょうゆを少し入れたたれを付けても、危険なほどうまい」(浜のロドスケさん)、「ハニーマスタードソースのかかった唐揚げが一番のお気に入り」(福島市・しゅーぴーマヨネーズさん)など、想像しただけでご飯(もしくはビール?)が進みそうな投稿が。

 手作り派からは、おいしそうなレシピが。「味付けに、しょうゆなどの他に焼き肉のたれを少し入れます」(福島市・ももプーちゃん)、「浅漬けの素(もと)にもも肉を30分ほど漬け込み、片栗粉をまぶして揚げると塩唐揚げの完成です」(ザッス鈴木さん)など、すぐに試したいアレンジが寄せられた。

 人気の専門店

 そして多数を占めた外食&テイクアウト派からは、店の情報がたくさん。その中から厳選して紹介する。

 まずは「毎回ラーメンと一緒に唐揚げも頼みます。サクサクの衣でお肉が軟らかい」(スカイブルーさん)という本宮市の食堂「金丸(かなまる)本店」。

 「鶏料理専門」を掲げる同店の4代目代表金丸一志さん(72)によると、以前は鶏肉の卸業をしており、その後、食堂に転換したそうだ。食堂の開店時期は定かではないが、店に残る最古のメニューは1914(大正3)年のものだという。鶏がらベースのスープで作るラーメンが好評で、投稿にあるように、唐揚げを追加する人が多いという。テイクアウトもできるので、毎日注文が絶えないそう。

 次に登場するのは「とても大きく、定番のしょうゆや塩だけでなく、毎月限定の味もあって飽きません」(いわき市・メひかりさん)という、いわき市の「あげイチ商店」。本店の飯島清さん(47)に話を聞いた。

 こちらの看板メニューは、千葉県で150年以上続く老舗の「ちば醤油(しょうゆ)」を使った「名物醤油から揚げ」。下味を付けた後、衣を付ける前に再度しょうゆを付ける2段階仕込みがこだわりだ。「ウマ塩から揚げ」も、しょうゆ味同様ファンが多いという。他にも月替わりの味があり、今月はフライドチキン味と塩バジル味が楽しめる。

 最後は伊達市の「みそから屋」。「大きくて軟らかくておいしい!『みそたま』とセットで買うのが定番です」(福島市・チョコミン党さん)と投稿が届いた。

 今年7月、道の駅伊達の郷りょうぜん内のチャレンジショップから移転オープンした、店名通り、みそ味の唐揚げ専門店だ。

 代表の児玉直樹さん(44)によると、おいしさの秘密は、複数のみそとスパイスをブレンドした特製のたれにある。一番人気の「みそから」のほか、半熟卵を専用のたれに漬け込んだ「みそたま」も好評で、週末はすぐに売り切れてしまうこともあるという。

 いよいよ週末はクリスマス。福島県民なら聖夜の食卓は唐揚げで決まり!?(佐藤香)