【愛用あったかグッズ】首・脚ウオーマー人気

 
楽しみながら暖かく過ごせそうな商品が並ぶドロップスの店内=福島市

 光熱費の値上がりや政府の節電要請で、節約しながら暖かく過ごす工夫が不可欠な今冬。無理せず快適に過ごせる、愛用のあったかグッズを読者とリスナーにリサーチした。

 まずは衣類で一工夫。着る毛布や綿入れはんてん、腹巻き、マフラーなどおなじみの防寒具に交じり、特に多かったのがレッグウオーマーとネックウオーマーだ。「寝るときにレッグウオーマーを使い始めたのですが、ふくらはぎを温めるだけでこんなに楽になるのかとびっくりしてます」(田村市・まきまきまっきーさん)

 「こたつスカート」などと呼ばれる、ダウンやキルティング素材などでできた巻きスカートも、膝掛けを腰に巻いているような温かさで人気だ。「こたつスカートの中に湯たんぽを入れて座ると、本当にこたつのようで暖かいです」(郡山市・ねこのしきぶとんさん)

 節電とはいえ福島の冬には暖房器具は欠かせない。自宅で使用しているものを尋ねると、石油ファンヒーターやエアコンなど頼れる面々の中、やはり「こたつ」が多かった!「困るのは、出られなくなること」(福島市・しろみさん)。なお、エアコンは月に2回程度フィルターの掃除をすると、暖房効率が下がるのを防げる。

 定番の湯たんぽ

 電気を使わないグッズでは、定番の湯たんぽが人気。「これのおかげで布団の中がパラダイスです」(よっしぃさん)、「(中のお湯は)次の日に洗濯に使って無駄のないようにしています」(三春町・ちょちょいのちょいさん)など、使いこなしている様子。

 「毎年あったかグッズコーナーを見るたびに新製品が出ていて、つい買ってしまいます。『温活』という言葉に弱いんですよね」(福島市・ねこまみれさん)。というわけで温活を楽しむグッズを求めて、福島市の雑貨店ドロップスへ。店主の下釜典子さんに人気商品を聞いた。

 店では毎年、暖房器具を使い始める前の時期からブランケットや膝掛けが売れ出す。次いでレッグウオーマーや首用のスヌードなどが人気に。中でも足首ウオーマーは値段も手頃で、就寝時の愛用者も多い。「光熱費の値上がりの影響か、この冬は例年以上に売れている気がする」と下釜さん。同じメーカーのハンドウオーマーは、指先が出るので着けたままスマートフォンやパソコンの操作ができる。下釜さんは愛犬の散歩時に使用しているそうだ。

 沸かしたお湯を保温して節電する魔法瓶も、猫をあしらったものなど雑貨店ならではの商品が並ぶ。暖房器具ではないが、アウトドアでも活躍し、部屋に置いてもおしゃれなランタンも人気だ。停電時にも役立つソーラータイプや、加湿機能が付いたものもある。

 ドロップスではプレゼント用に商品を購入する人が多いという。これは、自分の欲しいものは我慢しても贈り物は欠かさないという県民性の表れかも!?

 ペット抱き至福

 そして、番外編。「飼っているワンちゃん(犬)と一緒に寝ることです。暖房器具にはない何とも言えない体温がたまりません」(完熟キウイさん)、「私のあったかグッズは猫です。夜一緒に眠って温まっています」(福島市・おひさまさん)。温かいペットと一緒に眠る至福のとき...うらやましい!(佐藤香)