【ご当地アイス・中】人気飲料の味...そのまま 酪王牛乳アイス

 
酪王カフェオレアイスクリーム(写真上)酪王牛乳アイスクリーム(写真中央)酪王いちごオレアイスクリーム(写真下)

 お薦めの「ご当地アイス」、2回目は本県のご当地アイスといったら外せない、(比較的)新顔にして王道の酪王牛乳アイスクリームが登場。人気とおいしさの秘密を探ります。

 「ただでさえおいしいのに、アイスにしちゃうとか天才です!」(いぬねこはむすたーさん)、「他県の人にもお薦めしたいアイスです」(クローバーさん)との投稿通り、あの飲料がアイスクリームになった。今ではすっかりおなじみの商品だが、誕生までのいきさつなどを本宮市の酪王協同乳業に「ココほれ!」した。

 商品化要望多く

 アイスのシリーズは、酪王カフェオレアイスクリーム、酪王牛乳アイスクリーム、酪王いちごオレアイスクリームの3種類ある。カフェオレアイスは2016年、牛乳アイスといちごオレアイスはそれぞれ翌17年に発売した。

 同社によると、まず最初に登場した酪王カフェオレアイスクリームは、商品化を望む多くの声を受け、酪王カフェオレ生誕40周年記念企画として開発された。コク深くクリーミーなおいしさが人気の酪王カフェオレと、新鮮で自然な甘さの酪王牛乳を使用し、風味を大事にするため香料は使っていない。14%の乳脂肪分を含みながら、濃厚なのに後味はさっぱりしている。

 次に酪王牛乳アイスクリームは、酪王牛乳の他に、県産の生乳、生クリームや脱脂濃縮乳などの乳原料をふんだんに使用した、ぜいたくなミルクアイスだ。口当たりは濃厚でありながら、新鮮な牛乳の香りが楽しめる爽やかなアイスクリームになっている。なお、この商品はバニラアイスではなく、ミルクアイスなのだそう。

 そして、酪王いちごオレアイスクリームは、ふたを開けた瞬間にフレッシュなイチゴの香りが広がり、濃厚な味わいが印象的だ。ミルクの甘みと、イチゴの酸味がバランスよく配合されている。国産とちおとめの果汁を8%使用している、こだわりの一品だ。

 なお、3商品ともパッケージは飲料と同じデザインで、福島県民ならシリーズ商品だと一目で分かる。

 風味再現に数年

 それにしても、長く親しまれてきた飲料の味をアイスクリームで再現するのは、相当な苦労があったのではないだろうか。この点について同社は「使用している乳飲料をそのままアイスクリームにしたような風味と味わいにこだわった」と話す。また、「味の完成までに数年を費やしました」とも。

 アイスクリームはいずれも県内の主なスーパーなどで販売しているほか、酪王オンラインショップでも購入できる。

 さらに、アイスだけではなかった。「道の駅安達で食べた酪王カフェオレのソフトクリームが、クリーミーでとてもおいしかった! クッキー生地のコーンもおいしかった」(はるままさん)など、ソフトクリームに関する情報も寄せられた。ソフトクリームは道の駅安達、安達太良サービスエリア(下り)、安積パーキングエリアで販売しているという。店によって種類が異なるそうなので、各店を巡ってみるのも楽しそうだ。(佐藤香)