福島市のＪＲ福島駅と古関裕而記念館などをつなぐまちなか周遊バス「ふくしまエール」号の運行が２０日始まり、同記念館には周遊バスを利用して多くの人が訪れた。都道府県をまたぐ往来の自粛が解除されて初めての週末となったこともあり、県外から訪れた人も多かった。

　記念館にはこの日、今年最も多い３４２人が来館し、このうち１６３人は県外からの来場者だった。宇都宮市から訪れた会社員、女性（５４）は朝ドラ「エール」主演の窪田正孝さんのファン。「聖地巡りの一環で訪れた。古関裕而の多才さに圧倒された」と驚いた様子だった。宮城県丸森町から来た公務員、男性（６０）は「『エール』を見て興味を持ち訪れた。展示品を見て古関に関する知識が深まった」と話した。

　まちなか周遊バスは土、日曜日、祝日限定で運行。２０日開所した古関裕而まちなか青春館近くのバス停にも停車。１日乗り放題で大人５００円、小人２５０円。９月末まで運行する予定。