「メロディーバス」発車!福島中心部を運行 車内外に古関音楽

 
運行を開始した古関裕而メロディーバス=1日午前、福島市・古関裕而記念館前広場

 朝ドラ「エール」のモデルとなった地元出身の作曲家古関裕而にちなみ、福島市は1日、古関メロディーを車内外に流しながら市中心部を巡るバスの運行を始めた。また、同市の古関裕而記念館前広場の仮設休憩所で、劇中に登場する喫茶店「バンブー」を再現したセットの公開も始めた。

 メロディーバスは最大24人が乗れ、外装には楽器や音符のデザインがあしらわれ、内装は木製で温かみがある。車内で「高原列車は行く」「船頭可愛や」など7曲の古関メロディーが流れ、土日祝日は車外にも流す。運賃は通常の路線バスと同じで、福島駅前を起点に同記念館などを循環する。運行は平日が11便、土日祝日が8便。

 「バンブー」を再現したセットは撮影で使われたレコードなどの小道具が並ぶ。カウンターに座り、劇中の世界を体感できる。入場無料で来年3月末まで設置予定。また、レコードをモチーフにした「古関裕而デザインマンホール」が同記念館前や古関の生誕地近くに設置された。

 メロディーバス運行開始に合わせ1日、同市で出発式が行われ、木幡浩市長が「古関の街・福島を楽しんでほしい」とあいさつ。福島三小児童が古関の代表曲「栄冠は君に輝く」を演奏した。バスに乗車した6年の男子児童(11)は「『エール』に入り込んだ感覚」と目を輝かせていた。