今年のテーマは大河「紫式部」 二本松の菊人形、10月10日開幕

 

 二本松市の秋を彩る日本最大級の菊の祭典「二本松の菊人形」は今秋、NHK大河ドラマで話題を集める「紫式部」をテーマに開かれる。会期は10月10日~11月20日。主催の二本松菊栄会が1日、市役所で理事会を開き、承認を得た。

 同会によると、紫式部は世界最古の長編小説とされる「源氏物語」を書いた女流小説家で「小倉百人一首」に和歌が収められるなど、歌人としても活躍した平安時代の才女であることなどが理由。

 紫式部に関連する「源氏物語」や「百人一首」などの場面展開も行い、平安時代の華やかな貴族社会や文化をイメージした全5~7場面、20~25体の菊人形を展示する。このほか平安時代に京の都で県重要無形文化財「上川崎和紙」が使用されていたとされることから今後、関連企画を検討する。

 また会場建設に伴う建築資材や菊の栽培費用の高騰などで入場料を昨年から100円値上げし、新型コロナウイルス禍前の2019年時と同額の高校生以上900円とした。中学生以下は無料。