「ヨウ素」を多く含む昆布

 

 日本人は海産物を多く食べるため、世界的に見ても多量に「ヨウ素」を摂取しています。

 中でも昆布は、ワカメやヒジキ、のりと比べても群を抜いて「ヨウ素」を多く含む食材です。例えば昆布のつくだ煮を大さじ1杯(約15グラム)食べれば、そこには成人の1日に必要な量の10倍以上の「ヨウ素」が含まれます。

 また500ミリリットルのスポーツドリンクやインスタントうどんには、1日に必要な量の約半分、市販されているあるブレンド茶にはスポーツドリンク以上の「ヨウ素」が含まれます。それぞれの材料に昆布が使われているからです。昆布だしのみそ汁、煮物など「ヨウ素」を含む献立を挙げればきりがありません。

 たとえ食事から取り過ぎたとしても、「ヨウ素」の多くは尿から排せつされ、体内量が一定になるよう調節されるので問題ありません。しかしながら、度を超えた長期間の「ヨウ素」の取り過ぎは身体に良くはありません。