「形が微妙に違うな」。2019年12月、自宅の顕微鏡で小さなゲンゴロウを観察していて「もしかしたら新種かもしれない」という考えが、ふと頭に浮かんだ。その年の夏、川内村の平伏(へぶす)沼での自然観察会に講師として呼ばれ、採集したゲンゴロウだった。 水生昆虫のゲンゴロウ類は、国内に約150種、県内では約50種が見つかっている。小さい種類のツブゲンゴロウ属だと、前年に石川県などでニセコウベツブゲンゴロ...
この記事は会員専用記事です
残り794文字(全文994文字)
続きを読むには「みんゆうプラス」の会員登録もしくは
「福島民友新聞購読」の申し込みが必要です。