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ふくしまならではの学びとは… ハーバード大学院生、福島学院大で受講

2025/01/13 09:45

院生らに復興の歩みを伝える桜田学長

 米ハーバードT.H.Chan公衆衛生大学院「福島コース」の院生らは12日、福島市の福島学院大駅前キャンパスを訪れた。桜田葉子学長が「ふくしまならではの学び」について特別講義し、復興の歩みや課題先進地の本県で学ぶことの意義を伝えた。

 同大学院の主任教授で、福島学院大特別招聘(しょうへい)教授の後藤あや氏の引率で院生15人が訪れた。桜田氏は震災と原発事故直後の状況やその後の人口減の推移、子育て支援策などについて、県議時代の経験を交え説明。学内に開設した「子どもと親のメンタルヘルス支援センター」や「福島グローバルセンター」などの取り組みを踏まえ、全国に先駆けて課題が顕在化した本県の未来のためには「ふくしまならではの学び」が大切だと訴えた。

 講義後には、同市出身のソプラノ歌手熊坂真理氏、県おかあさん合唱連盟会長を務める佐藤倫子氏による「世界と福島の心をつなぐミニ・コンサート」が開かれたほか「十二神楽」の体験も行われた。

 院生らは24日まで約3週間にわたり、県内各地でリスクコミュニケーション、健康モニタリング、除染と環境―の三つのテーマで研究に取り組んでいる。

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