相馬市の寺島徳男さん(76)は、外出時に東日本大震災に遭遇した。自宅があった同市磯部地区を襲った津波は、穏やかな暮らしも、両親の命も一瞬で奪い去った。14年が過ぎようとする今でも、ふと思うことがある。「あの時一緒にいれば、両親を死なせずにすんだのではないか」。考えても無駄だと分かっている。だが、そんな問いが頭をよぎることがある。 立ち入りが規制 あの日、徳男さんは妻の啓子さん(75)と宮城県名取...
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