改修工事のため休館していた県立博物館(会津若松市)が1日、全館再開した。再開に合わせて常設展総合展示室の「自然と人間」コーナーを更新、音声ガイドを聞くことができる展示観覧サポートシステムを開始するなど、サービスを充実させた。
「自然と人間」コーナーには、県内の暮らしの変遷が分かる戦後以降の資料を追加した。東日本大震災に関する資料も並び、被害の大きさや避難所の様子を伝えている。このほか、視覚障害者も楽しめる「触れる展示」を充実させ、博物館と鶴ケ城を結ぶ道には史跡を解説するパネルを設置した。
同コーナーの展示を担当した筑波匡介主任学芸員(51)は「展示をきっかけに災害について考えてほしい」と話した。