明治以降、西洋の写真や印刷技術などが流入した影響で衰退していった木版画に新たな価値を生み出し、「新版画」として再興させた人物がいた。県立美術館(福島市)で開かれている企画展「THE新版画 版元・渡辺庄三郎の挑戦」では、版元として新版画ブームをけん引した渡辺庄三郎(1885~1962)の創意工夫の軌跡に光が当てられている。 渡辺庄三郎は現在の茨城県の大工の家に生まれ、17歳から横浜の浮世絵商の...
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